福島県郡山市にある安積国造神社(あさかくにつこじんじゃ)は、大通りに面していて賑やかなはずなのに、どこかひっそりとした感じが漂う由緒ある神社です。
この神社は、135年頃に13代成務天皇の命により創建されたとのことです。
この歴史深い安積国造神社でとり行われる秋・冬の祭事についてみなさんに紹介したいと思います。
安積国造神社 秋季例大祭
安積国造神社秋季例大祭は、毎年9月27日から29日の3日間に開催される祭事で、郡山の地元の人達が楽しみにしている秋の風物詩となっています。
初日は安積国造神社にて五穀豊穣、家内安全を祈願する神事である例大祭式典や、子供相撲が行われます。
2日目は、御神楽殿にて、安積地方に伝わる伝統の神事である十二神楽が奉奏されるので、なかなか見ることができない貴重な経験になると思います。
また、夜の駅前大通り周辺では17町の太鼓を積んだ山車が集まり、神社に伝わる「八幡ばやし」を奏でながら子供達が山車を押して練り歩きます。
そして、最終日には駅前大通りにふんどし姿の勇猛な男性達が担ぐおみこしが集まり、神社に向かい、奉納されます。
安積国造神社 大鏡餅つき
安積国造神社では、12月下旬に五穀豊穣と家内安全を祈る「大鏡餅奉納式」の神事が行われます。
この日は、早朝5時頃から氏子さんが約三時間かけて、もち米150キロで大きな鏡餅を二つ作ります。
その大きさは、なんと直径50㎝と直径90㎝、高さは70㎝にもなります。凄い迫力の鏡餅になりますね。
これだけ大きなお餅がつけるほどお米が採れましたと神様にお知らせ、感謝する為なのでしょうか。
この約150キロの餅をついた後は、地元の子供達も「千本杵」という子供でも掴めるくらいの太さの棒を使って、歌に合わせてお餅をつくことが出来ます。
そして、大鏡餅は、台に乗せて社殿までかつがれ、神前に供えられ、歳神様を迎える準備が整うのです。
安積国造神社 アクセス方法
安積国造神社
住所〒963-8005 福島県郡山市清水台1-6-23
TEL:024-932-1145
車の方→車両入り口は、郡山駅から、駅前大通りを通って、さくら通り八幡坂をのぼると左手にあります。
徒歩の方→須賀川方面の道からお越しの場合は、消防署を左手にして通りを真っ直ぐ歩くと、すぐに左手に赤い大きな鳥居が見えてきます。
駅前からですと、駅前大通りを通って歩道橋を渡れば、すぐに鳥居があるのでわかると思います。
徒歩約10分位で着きます。
車を神社の駐車場に停めたい方は、神社に約20台分の無料駐車場があります。
車両入り口は参拝者の入り口ではなく、八幡坂をのぼった方にありますので、お間違いの無いようご注意ください。
まとめ
安積国造神社の秋季例大祭と大鏡餅つきは、伝統的な秋・冬の祭事であり、地元の人達が楽しみにしているイベントでもあります。
地元の人達が、何日も前から町に飾りをつけたり、お神輿の準備をしたりという姿が見られて、私も季節の移り変わりを知らせてもらっています。
そして、いつもはゴロゴロしているであろうお父さん達、男の人は血が騒ぎ出すのではないでしょうか。
ふんどし姿でお神輿を担ぐ姿なんて、なかなか見れませんから、苦手な人ではなければどうぞご期待ください。
鏡餅つきでは、子供達が餅つき体験をすることが出来るので、暖かい服装でぜひ参加してみてください。